キャンプ場での盗難対策とは – 対策方法を検討してみる
商品の紹介ではタイミングや価格変動により最安値をリンクできていない場合もありますのでご了承ください。
Twitterでランタンが盗まれたというツイートがありました。
寝袋の中に紛れていて見つかったようですが、キャンプ場での盗難が増えてきているのは確かです。
効果的に対策しなければ、意味がありません。
一般的に言われている盗難対策はどのようなものなのでしょうか。
盗難の統計データは見つからなかった
キャンプ場での盗難に関する統計データは、公益社団法人日本キャンプ協会が発刊した『キャンプ白書2021』に収録されている可能性があります。
しかし、ネットでは概要版しか公開されておらず、購入しなければ詳細なデータを見ることはできません。
一方、ネットではハピキャンさんで、「キャンプで盗難などの被害にあったことはありますか?」というアンケートを420人に行った結果、「はい」と答えた人が3.1%いたと報告しています。
ハピキャン
【420人にアンケート!キャンプの防犯対策】 (1/2)
【420人にアンケート!キャンプの防犯対策】 (2/2)
どのようなものが盗られやすいのか
多くのWebサイトでいわれている盗られやすいものの代表が、ランタンやチェアーなどです。
小さなテーブルや焚き火ばさみなども、盗られやすいといえるでしょう。
他にもいくらでも盗りやすいものはありそうです。
いわゆるUL系のもの、つまりコンパクトギアです。
手でもてるサイズのギアが盗られやすいのです。
しかし、人が疎らなキャンプ場などでは、遠くで何をやっているのか分からないようなサイトでは、少々大きなものも盗られかねないのです。
車に物を載せていても、(車の横付けサイトならともかく)誰がどのような理由で車に物を載せているのか分からないからです。
更に、泥棒は遠い場所からキャンプで使っているギアを物色しています。
近くを歩いてジロジロと(或いは分からないように)下見したりする場合もあるでしょう。
皆さんはキャンプ場を見て周ったり、近所のサイトはどんなギアかとジ~ッと見つめたりしませんか?
残念ですが、泥棒と目的は違えど、傍から見たら誰でも同じように見える、つまり普通に見えるはずです。
高価なギアを使わない方が良いのか
泥棒視点で考えると、人のキャンプサイトに入ってギアを盗るところを目撃されると、その場で叫ばれる可能性もありますし、下手をすると捕まる可能性もあります。
ですので、先程考えたように下見するか遠くから観察するなどして、出来るだけ短時間で盗るようにしたいはずです。
ところでギアによっては、レア度やヴィンテージ度で高価になるものもあります。
使い勝手や機能・仕様面で高価になるものだってあります。
ギアの価値が分かる泥棒だった場合、高価なものから盗ろうとするのでしょうか?
考えたくありませんが、もしかしたら・・・そうかも知れません。
下見したり遠くからでもはっきりと分かる高価なギアは狙われるかも知れませんね。
そして、恐らくメルカリなどの個人売買やキャンプ用品の買取が期待出来るところに売るはずです。
個人売買やキャンプ用品買取専門店では、ギアの価値が分かる人が多いだろうと予想できるからです。
でも、盗られたら嫌だからギアを使わないのは少し寂しいことです。
誰でも、自分の好きなギアでキャンプをしたいのは当然のことです。
そのようなギアを使う楽しみまで奪われては溜まったものではありませんね。
キャンプでの盗難対策
「盗られるから、好きなギアを使うことをやめる」そんなことにならないよう、調べて更に考えてみました。
具体的な対策方法を検討してみましょう。
ギアは車の中にしまう
使わないものは車にしまってしまうこと。
最も確実な対策はこれでしょう。
私たちのようにファミリーキャンパーならともかく、ソロの場合などではなるべくこまめに車にしまうべきだと思います。
まぁ実際は、酔っぱらって寝落ちする可能性もあるのですが・・・。
トイレに行くなどテントを離れることはありますので、酔っぱらう前になるべく盗られそうなものを車に載せておく方が良いです。
車でなくてもそれなりの箱などにまとめて、簡単に持ち運びできないようにするだけでも対策にはなります。
徒歩キャンパーの場合は難しいですが・・・。
南京錠
南京錠の使い方
手軽で効果のある対策が、南京錠による対策です。
テントの構造にもよりますが、基本的にはダブルファスナーや2カ所以上のファスナーのタブ(つまみ・引き手)に南京錠をかけます。
ステンレスワイヤーでDIY
ファスナーのタグが樹脂系の場合など、南京錠をかけられるようにDIYで加工しましょう。
ホームセンターなどに売っているステンレスワイヤーを必要な長さにカットしてカシメ具などを利用して輪を作れば、南京錠をかけることが出来ます。
荷物全部にステンレスワイヤーを通して持ち運びしにくくしてしまうのも手ですね。
構造上南京錠がかけられない場合は、完全ではありませんが、ペグを抜けにくいように打ち込み、そこにワイヤーを使って南京錠をかける手もあります。
或いは、後ほど紹介する防犯ブザーの方が適切かもしれません。
いくつもの南京錠が必要になることもありますが、100均の物を活用するなどしましょう。
比較的手軽なので検討してみてください。
テントなどを切り刻んでしまえば物は取られてしまいますが、簡単でかなり有効な対策です。
防犯ブザー・防犯ベル
防犯ブザーは引っ張ると大きな音が鳴る仕掛けです。
防犯ベルは熊よけなどのものを活用しても良いでしょう。
物を盗ろうと動かしたら音が鳴る仕掛け(罠)を作るのです。
チェアとペグの間に防犯ブザーをつけるなどの例がネットで見られます。
夜間にワゴン(キャリー)やランタンなどに罠を仕掛けるのは良いかもしれませんね。
持っていこうとしたら音が鳴るわけですが、持っていこうとするのを知らせる(或いは脅かす)ための対策です。
トイレなどでテントから離れていたら間に合いませんし、夜中なら周りも寝ていて見られる前に逃げられるかもしれません。
うまく気付かせることが出来れば、防犯アピールにはなるかも知れません。
防犯カメラ
防犯カメラを仕掛けて、撮影できれば確実な証拠になります。
しかし問題は、すぐに泥棒の顔や素性が分かるのかどうかは別の問題ですよね。
その場で盗られたことが分かったところで、警察に被害届を出し、当日のキャンプ場利用者を順に調べる程度。
被害額が大きくなれば警察も本格的に動くかもしれませんが、外部から入ってきていてカメラに写っている人が分かり難かったりすると、恐らくほぼ捕まらないでしょう。
防犯ブザー・ベルと一緒で、うまく気付かせることが出来れば、防犯アピールにはなるかも知れません。
センサーライト
センサーに感知されればライトが光ります。
これ、夜間で光の強さがあれば、結構効果があると思います。
真夜中はともかく、暗い部分が照らされるので泥棒視点では結構嫌な感じでは無いでしょうか。
光がつけば人がそちらを見ますので、目立つくらい光るのが前提ですが・・・。
下見や遠くから観察していても、光ることが分かっていても嫌がるのでは無いかと思われます。
テント(サイト)から離れる時にセットしていけば良いので、かなり良い対策だと思います。
昼間と真夜中以外は・・・。
テント前に靴
テント前に靴を置いておくと、中に人がいると思うので、物を盗られにくいという対策です。
女性の一人暮らしでベランダに男物の下着を干しておくのと同じですね。
一定の効果はあるのでしょうか。
若干の防犯アピールにはなるかも知れません。
テント内でラジオをかける
テント内でラジオをつけておくと、中に人がいると思うので、物を盗られにくいという対策です。
これも女性の一人暮らしでベランダに男物の下着を干しておくのと同じですね。
一定の効果はあるのでしょうか。
若干の防犯アピールにはなるかも知れません。
テント内でランタンを点灯
夜間にテント内のランタンをつけておくと、中に人がいると思うので、物を盗られにくいという対策です。
これも女性の一人暮らしでベランダに男物の下着を干しておくのと同じですね。
一定の効果はあるのでしょうか。
若干の防犯アピールにはなるかも知れません。
ご近所さんと仲良く
近所のキャンパーさんに挨拶をする。
これは私たちも良いことだと思います。
しかし、それ以上は人によるかなと思います。
コチラはともかく、相手側が親しくされて嬉しいかどうかは分かりませんし、話しかけられたくないかも知れません。
盗られているときに見ていたら、叫んだり追っ払ってくれるかもしれませんし、後で教えてくれるかもしれません。
しかし、そのようなことに関わり合いたくないと考える人もいるし、他人のことに興味のない人もいます。
仲良くなれば楽しいキャンプになるかもしれません。
しかし、あまりにも仲良くなったらそれはそれで別の疑惑が出てきます。
最悪の場合ギアを狙われているかもしれないわけですし。
自分たちの都合で、ご近所さんが動いてくれるとは限りません。
結局自分たちのことは自分で守らなければなりません。
そもそものキャンプ場選び
そもそも、キャンプ場選びが最も大切です。
昨今のキャンプ場価格の高騰にまいってしまいますが、キャンプ場を管理している側からすると仕方がないのかも知れません。
「ただ場所を貸しているだけだから泥棒が発生しようが知らないよ」というキャンプ場はあまりないのでは無いでしょうか。
キャンプ場の使用にはルールがあります。
ルールを守らないキャンパーには注意したり、お金を支払って利用するキャンパーが過ごしやすいようにする義務もあるでしょう。
限度はありますが・・・。
基本的には高規格のキャンプ場ほど価格も高く、しっかり管理されているはずです。
そして、そのようなキャンプ場は住所や氏名も記録しているはずです。
人の物を盗るような人間は嘘を書くでしょうが、何度も被害があれば分かるはずです。
事と次第によっては、皆が必ず利用する受付に防犯カメラを設置するなどの処置も必要でしょう。
とにかく、窃盗が多発するようなキャンプ場は、キャンプ場側が何らかの対処をしなければならないのは確かなのです。
「高価なギアは盗られますよ」という警告文を貼り出すだけでも、効果があるかもしれませんし・・・。
盗難対策アピールの必要性
結局、盗難対策として最も効果的なのは、「盗難対策をしているアピール」だと思います。
テントに南京錠をかけようが、ワイヤーで結んで荷物をまとめようが、カッターやニッパーで無理やり物を盗ることは可能です。
しかし、そんなことをしてまでギアを盗ろうとするなら、何を対策しても防ぐことは無理です。
「盗難対策をしているから、簡単には物を盗れないよ」ということを泥棒に示し、ギアを盗るのを諦めさせましょう。
盗るのに時間がかかるように仕向けるのが一番の手立てだと思います。
人がほとんどいないようなキャンプ場や広すぎるキャンプ場では、盗られたら諦めきれないようなギアは使わないようにするしかありません。
使うなら、盗られないように考えて対策を施し、最悪「盗られても仕方ない」くらいの気持ちで使うしかないと思います。
被害を受けた人の割合はまだ少ないですが、だからといって野放しにキャンプを楽しめる状況ではなくなってきています。
楽しいはずのキャンプが、ひどい思い出にならないように、心構えと対策をしておきましょう。
まずは、パッと見で分かる高価なギアは外に出したままにしないことが大切だろうとは思います。